［ワークシートをダウンロードしましょう］→ 
A: 住民基本台帳カード B: 生年月日 C: 氏名 D: 住所 E: 性別
［考えましょう1］
- 上のカードは何をするためのカードだと思いますか。
- あなたは、どのようなIDカードを持っていますか。（例：パスポート、運転免許証）
- あなたは、自分の個人情報がどこでどのように使われているかについて心配したことがありますか。
［次の単語の意味をチェックしましょう1］
・住所（じゅうしょ） ・登録（とうろく） ・住民（じゅうみん） ・個人（こじん）
・情報（じょうほう） ・管理（かんり） ・制度（せいど）
・全国的な（ぜんこくてきな） ・違法（いほう） ・裁判（さいばん） ・判決（はんけつ）
［読みましょう］
「住基ネット」
あなたは、引っ越した時に、新しい住所を新しい町に登録しなくてはいけませんか。どうやって登録しますか。
日本では、今、住民の住所などの個人情報を管理しやすくするために、「住民基本台帳ネットワークシステム」（通称「住基ネット」）という制度を作っています。このシステムを作る前の日本では、誰がどこに住んでいるかなどについての個人情報は、市や町で管理されていました。しかし、住基ネットが作られた後は、住民の名前、誕生日、性別、住所の情報は全国的なネットワークで管理されます。そして、それらの個人情報は11桁の「住民票コード」というIDナンバーで管理されます。情報が管理しやすくなるから、住民へのサービスもよくなると言われています。例えば、引っ越した時の新しい住所の登録やパスポートの申請、年金をもらうための確認などが簡単になって、住民にとって便利になると言われています。
しかし、住基ネットを作って個人情報を管理されることを心配する人々もいます。一番の心配はプライバシーとセキュリティーの問題で、「住基ネットはプライバシーを侵害する違法な制度だ。」「情報の管理に失敗したり、情報が違法に使われることがあるかもしれない。」と言って裁判を起こした人達もいます。2008年3月6日の最高裁判所の裁判で、「住基ネットは違法ではない。」という判決が出されましたが、プライバシーやセキュリティーを心配する人がいなくなったわけではありません。
あなたの国では、住民の情報はどのように管理されていますか。住基ネットのような制度をどう思いますか。
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〜わけではありません: it doesn’t mean 〜
〜がいなくなったわけではありません: it doesn’t mean 〜 disappeared
［次の単語の意味をチェックしましょう2］
・問題（もんだい） ・安全な（あんぜんな） ・反対（はんたい）
・絶対に（ぜったいに） ・守る（まもる） ・経済（けいざい）
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［ビデオを見ましょう］
シチュエーション：
留学生のトムさんが、ホストマザーの石田さんと、住基ネットについて話しています 。
A: お母さん、お母さんは住基ネットのIDカード、持ってますか。
B: えっ、住基ネット？うん。
A: 日本では、住基ネットのセキュリティーが問題になっていると聞きましたけど、
B: そうね。
A: お母さんも心配していますか。
B: ええ、もちろん。個人情報が安全に管理されているかどうか、ちょっと心配よね。
A: じゃ、本当は住基ネットには反対なんですか。
B: ううん、反対というわけじゃないけど。
A: はい。
B: セキュリティーをもっと強くして、個人情報は絶対に守ってほしいかな。
A: それは絶対ですね。
B: でも、色々なことが便利になるのはいいことよね。
A: そうですね。
B: それに、情報が管理しやすくなれば、使うお金も少なくなるんじゃない。
A: ああ。
B: 少ないお金でいいサービスが出来るんだったら、いいことだと思うな。
A: うんうん。
B: 日本の経済も今、よくないしね。
A: そうですね。
［考えましょう2］
- あなたの国には、住民の名前や住所や誕生日などの情報を全国的なネットワークで管理する制度がありますか。
- あなたは、住基ネットのような制度についてどう思いますか。